青森県の郷土料理を調べてみた

某テレビ番組を見ていたら、郷土料理の話題でした。

私、青森出身ということで、「これは青森の郷土料理だよなぁ」と思っているものはいくつかあるのですが、

どうやら農林水産省のHPで「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」としてまとめているそうです。

農林水産省 うちの郷土料理

私は津軽地方出身なので、南部や下北についてはそれほど詳しくは無く、青森県として何が郷土料理として登録されているのか気になったので調べてみることに・・・!!

調べてみると、食べたことがあるものから、知識だけのものや、これって北海道の郷土料理じゃないんだ!?なんて思うのまであってなかなかに面白かったです。

てことで、調べたことを私なりにまとめてみました!

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おもに津軽地方の郷土料理

しょうが味噌おでん

地元に居たころはよく食べてたし、おでんの味といったら、このしょうが味噌。

なので、一般的な「おでん」を知った時は違和感を感じましたわ。

子供の頃近所に「こんにゃく屋」があって、よくそこのおばちゃんが作ってくれたのを食べてました~

ちょっと子供には生姜が辛く感じたのをよく覚えています~

けのしる(けの汁)

これも地元ではよく食べてました!

「けのしる」用のさいの目に刻まれた根菜・山菜が一緒になった、水煮みたいなのがパッケージで売られていますね。

寒い時期に食べることが多かった気がしますが、元々は「小正月の料理」とは知りませんでしたわ。

鱈のじゃっぱ汁

青森の冬の食べ物といったら、これでしょう!!

ってくらい私にとっては一番推しの料理。

鱈のアラや内臓(白子や肝臓)をメインに、大根・人参・ネギ・豆腐が入った鍋。というか汁物。

私が特に好きなのは肝臓の部分で、普通は溶かして食べるらしいのですが、我が家ではあまり溶かさずに食べてました。

何とも言えない甘味・旨味が堪らない一品です!

たらの子和え

特別なものと思ったことすらない程、日常的に食べていた気がする料理。

スーパーの総菜にも並んでたし。

婆ちゃんがたまに作っていたような・・・まさに家庭の味な料理ですね~

なすの赤しそ巻き

これも食卓に良く並んでいた料理ですね~

めちゃくちゃご飯が進む甘辛みそ味

我が家では、よく買って食べていた気がします。

(誰も作れないから・・・)

恥ずかしながら、シソが実は赤シソだったとは、今まで知りませんでした・・・

ねりこみ

見たことも食べたこともない料理です。

弘前地方を中心に食べられていたようですが、我が家の食卓に並んだことは無いですね~

さつまいもとか入っているので、甘めの煮つけの味でしょうか!?

彩りが鮮やかで美味しそうですね!

干し餅(ほしもち)

冬のおやつと言えばこれでした!!

口の中の水分がかなり持っていかれる食べ物です(笑)

よくストーブで炙って食べてましたが、結局餅なので、気付いたらお腹いっぱいになるという・・・

バターを乗せて食べるのも後々流行った気がします。

ミズとホヤの水物

これも食べた事ないです・・・

ミズは親父が山菜取りでよく取ってきてたので、炒め物とかお浸しで食べてましたが、その親父がホヤNGだったので、食卓に並ぶことは無かったですね~

そのおかげ私もホヤが食べれるようになったのはだいぶおっさんになってから。

今なら美味しくいただけそうです!

むしろ作って食べてみたい!!

鮭の飯寿司(さけのいずし)

「寿司」といったらこれのことを言ってました!

なので寿司屋の寿司は「にぎり寿司」と区別していた記憶があります。

小さい頃は酸味やら麹の感じが苦手で食べれなかったのですが、気付いたら食べれるようになってたなぁ。

鮭以外にもニシンとかホッケを付けた飯寿司があって、北海道の郷土料理でもありますよ!

いかめんち(いがめんち)

某テレビ番組でも紹介されていた「イカメンチ」

近所のスーパーの近くに総菜屋があって、そこで売られていたのをよく食べていたのを覚えています。

イカの風味とコリコリした食感に玉ねぎの甘味が相まって、ついつい食べ過ぎてしまう一品でしたわ。

いなりずし

この見た目にはわかりませんが、中身は紅ショウガたっぷりの赤いもち米で、砂糖たっぷりの甘い仕上がりになっている、不思議ないなりずし。

近所のおばちゃんが良く作ってそれをいただいていましたが、生姜が利きすぎてて、子供の頃は辛くて苦手だった食べ物です。

一般的な「いなりずし」とはだいぶ違いますが、甘辛くて美味しいですよ!

がっぱらもち

記憶の遥か彼方に薄っすら覚えているような食べ物。

子供の頃に婆ちゃんが、ご飯を潰して甘くして焼いていたのが、きっとこの「がっぱらもち」だったんだろうなぁ・・・って感じです。

名前も知らずに、おやつ的に食べてましたが、なんだか懐かしくなる、素朴な食べ物です。

ごまご飯

「ごまご飯」は初めて知りました!

どうやら甘い仕上がりらしく、似た食べ物の記憶で言うと、「お赤飯」

青森の赤飯は甘く作られていて、初めて他県で赤飯を食べたときに「なんで甘い赤飯にゴマ塩ついてるの?」って思ったことも。

甘く仕上げているなら、記憶の中の赤飯と似たような味なんだろうなと思いました。

すしこ

この「すしこ」も食べた事ないですねぇ。

調べたところ、津軽地方でも日本海側を中心に食べられていたようなので、青森市内では見かけた記憶が無いです。

我が家の食卓に出なかっただけかも知れませんが…

「ごはんの漬物」とも言われる珍しい食べ物らしく、飯寿司の魚無いバージョンって感じでしょうか?

赤かぶの千枚漬け

割と頻繁に食べてた気はするけど、郷土料理だったとは・・・

言われてみると、「赤かぶ」って青森出てからはあまり見ることも食べることも無かったなぁ。

京都の千枚漬けと比べると、より酸っぱかったような記憶がありますが、作る人の好みの問題かもしれません。

キャベツとマスの漬物

赤かぶの漬物よりもよく食卓に並んでいた気がする。

たぶん、この漬物をよく食べていたからか、魚の臭み的なのが苦手じゃなくなったんだと思う。

臭みというと言葉が悪いかもしえないけど、まぁ魚が入っているので独特の風味の漬物になりますよね~

鮫のすくめ

完全に初めましてな料理です。

鮫は確かに青森では割と食べられている食材ですが、これ食べたことが無い!!

鮫の頭部を湯がいて、軟骨も含めて食べれる部分をほぐして酢味噌で和える料理とのこと。

酢味噌和えは好きだから一度は食べてみたいなぁ。

おもに津軽と下北地方の郷土料理

貝焼き味噌

これはテレビなどでも紹介されがちな、有名な郷土料理ですね~

ご飯が何杯でも食べられる最強おかずだと思います。

残念ながら我が家では作ったことないですが(笑)

ホタテ・卵・味噌が基本だと思いますが、ウニやイカ、ちくわとかも混ぜて作られたりして、意外とバリエーション豊か!

今すぐにでも食べたい!!

おもに南部地方の郷土料理

せんべい汁

B級グルメでグランプリに輝いたことで、全国的にも有名になったせんべい汁。

知識としては知っていましたが、食べてみるようになったのは、メジャーになってからですね。

せんべい汁のセットなんかも売られていて、お土産にも喜ばれる品ですね!

汁の染みたせんべいの独特な食感は、食べてみないとわからない楽しさがありますね!

豆しとぎ

こちらも食べたことがないですね~

意識してないこともあって、あまり見た記憶もないですが、南部方面では道の駅とかスーパーで普通に売られているようです。

青大豆を潰してうるち米粉ともち粉と混ぜて甘く作るそうです。

何とも美味しそうな緑色ですね!

いちご煮

これはこれは有名かつ豪華な一品ですよね!

ウニとアワビを贅沢につかったお吸い物で、美味しくない訳がない!!

「アワビなどのエキスによって乳白色に濁った汁に浮かぶ黄金色のウニがまるで、朝露にかすむ野いちごのように見えた」ってことで「いちご煮」なんて洒落た名前も最高です!

缶詰でも売られていて、炊き込みご飯にするなどのアレンジ料理もありますね!

きんかもち

初めて見ましたが、なんとも美味しそう!

見た目だけでは水餃子のようにも見えますが、甘い食べ物のようです。

黒砂糖とクルミ・味噌で作った甘い餡を、餃子のように小麦粉の皮で包んで茹でた料理。

なんか子供たちと楽しく作れそうな料理ですね!

ひっつみ

これはよく食べてましたよ!

南部方面の料理だと意識したことは無いですが、せんべい汁にも似た汁物ですね。

こねた小麦粉をちぎって汁に入れていくのが楽しかったのを覚えています。

なるべく薄~く伸ばした部分がツルツルしてて私は好きでしたね!

じゅね餅

餅の類いは大好物ですが、これは知りませんでした。

「じゅね」って!?

「えごま」のことだそうです。

えごまの実を炒ってすって、味噌と砂糖を合わせたタレを作って餅に混ぜ合わせて作るそうです。

何とも体に良さそうで美味しそうな餅ですねぇ!

かっけ

見たことはある気がするのと、「ひっつみ」と混ざって記憶しているのとで、ちゃんとわかってなかった料理です(汗

「かっけ」とは端っこって意味で、そばを作った時にできる切れ端を三角形に切って味噌に付けて食べたのが始まりとのこと。

にんにく味噌に付けて食べるそうですが、シンプルに美味しそうですね!!

おもに南部と下北地方の郷土料理

くじら汁

くじらベーコンが好きで、思わずスーパーに行くと手が伸びでしまうのですが、くじら汁は知りませんでした。

捕鯨基地のあった八戸ならではの食文化と言えますね。

くじらの脂身を塩漬けにした部分を使うそうですが、いったいどんな味なのでしょう!?

一度は食べてみたいですわ。

おもに下北地方の郷土料理

べこもち

べこもち!?

見た目はかまぼこですが、もち米粉を使った甘~い食べ物です。

でも、私の知っている「べこもち」は北海道のお土産品でしたが、下北地方でも郷土料理として食べられているんですねぇ!

ただ北海道の「べこもち」とは見た目がだいぶ違って鮮やかな作りのものが多いそうです。

煮あえっこ

根菜や山菜の塩漬け、油揚げ豆腐などを使った煮物のようです。

食べたことはありませんが、材料的には「けの汁」に近い気がします。

塩漬けにした山菜を使うあたりは、寒い地方ならではの保存食を活かした料理ということで、何かしら似てくるのかもしれませんね。

けいらん

イメージ画像が無くて恐縮です。

名前のとおり、まさに見た目は鶏の卵のような形のお団子で、中にあんこが入っているのですが・・・

そのお団子が、シイタケとか昆布のだし汁に入っているという、見た目には美しくも少し不思議な感じのする郷土料理。

もともとは秋仕舞いのごちそうということで作られていましたが、今では冠婚葬祭でふるまわれるそうです。

どんな味なのか一度は食べてみたいですねぇ!

おわりに

合計29品の郷土料理が紹介されていました。

寒い冬、食料の少ない冬を乗り越えるために作られた料理が多いような気がします。

地方によってだいぶ違うのも面白かったですし、青森県民として生まれたからには作れるようになっておきたいなぁ、なんて思ったりして・・・

いろんな歴史的背景を持つ郷土料理は今後も地元民の味として受け継がれていってほしいですね!

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